京都外国語大学・京都外国語短期大学

アラビア語に魅せられて

  • 英米語学科3年次生
  • 松本 拓也 さん
  • 島根県出身
  • 2016.09.21

貴重な資料、解析してます。

僕は国際文化資料館が運営する「イスラム文化研究会」に所属しています。主に、イスラーム諸国の文化や習俗、宗教などを調査し、月一回の報告会で研究発表や展覧会を企画・開催しています。実は今年、国際文化資料館の所蔵品から、中東諸国で行ったフィールドワークの写真やポストカードなど、約60点ファイリングされているアルバムが8冊見つかりました。調べてみるとこの資料は、アラブ世界研究の第一人者で、京都外国語大学名誉教授の田中四郎先生が作成したものでした。そこで、これらの資料をスキャナでデジタル化し、「いつ・どこで・何を撮影したものか」「撮影の目的は何か」など解析調査しています。表紙にタイトル、写真に簡単な解説がついているものもあれば、タイトルだけで解説も何もなくファイリングされていて、なんの手掛かりもないものもあるので、調査は難航していますね。手掛かりのない資料は、田中先生の著作物を読むなどして解明作業をしています。ゴールはまだまだ見えませんが、田中先生の足跡をたどるという意味でも、とても重要な活動だと思っています。いずれご自宅に伺い、資料を閲覧したりお話などお聴きしたいですね。

現在、会員が僕ひとりなんですよ…(笑)。国際文化資料館のブログ⇒ や Facebook⇒ で報告会の日時をお知らせしているので、興味ある方は是非一度聴きに来てください! そして、一緒に資料整理しませんか?

英米語学科への進学を考えたのは、高校3年生の時。友人が推薦入試で京都外大に合格していたので、「じゃあ僕も受験してみようかな」と思ったのと、「英語が話せたら社会に出た時何かと便利」という理由でした。あと、ポルトガル語にも興味があって。僕の出身・出雲市には在日ブラジル人が多く生活していて、高校時代には彼らと一緒にブラジリアン柔術を習っていました。京都外大にはブラジルポルトガル語学科やブラジルポルトガル語研究会など、第二外国語や部活動でポルトガル語が学べる環境が整っていることを知り、「英語だけじゃなくポルトガル語も身につくかも」と考えたのも、受験した理由のひとつです。英米語学科入学後は、ブラジルポルトガル語研究会に入部。語劇祭でのポルトガル語劇にも出演しました。

聖典クルアーンを原書で読みたい。

イスラームへの興味が強くなったのも、同じ高校生の時です。世界史の授業でイスラーム教やイスラーム諸国の歴史を学ぶうちにおもしろくなってきて。「もっと詳しく知りたい!」と思い始めました。勉強するうちに、1923年のトルコ革命でオスマン帝国を解体し、トルコ共和国を建国した初代大統領ムスタファ・ケマル・アタチュルクを知りました。昔から続く伝統や慣習、価値観を変えることはとても難しいことですが、それを成し遂げ、現在でもトルコ国民から慕われ続ける彼のカリスマ性にとても興味を持ったんです。そこから近代トルコ史に焦点を絞り、ひとりで調べ始めました。

京都外大では第二外国語でアラビア語を学ぶことができるので、受講することにしました。だって、なかなか学べるチャンスがないじゃないですか(笑)。それ以来、アラビア語の勉強を続けています。

アラビア語学習で最初にぶつかった壁は「文字」です。これまで慣れ親しんだローマ字とは違うアラビア文字習得に苦労しました。語頭・語中・語末で、同じ文字でも形の変わるものがあるんです。それを覚えるのが大変で。あとは発音ですね。喉の奥を引き締めて出す文字など、英語や日本語にはない発音があって。破裂音がないところも特徴的です。いつも使っている「パピプペポ」は、アラビア語では「バビブベボ」になるんです。あと母音が「ア」「イ」「ウ」の3つしかないとかですね。ただ、分からないところはエジプト人の友人から、スカイプなどで教えてもらっています、これからもアラビア語学習を続け、「聖典クルアーン(コーラン)」を原書で読めるようになりたいです。そしてアラビア語圏の人たちと交流したいですね。

ちなみに今日着ている服は、「ガラビーア」というエジプトの民族衣装です。エジプト人の友人からいただきました。袖口が広くワンピース型でゆったりしているので、風通しが良く、夏場のエジプトでも快適に過ごせます。

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