得意技を増やして
新たな可能性を広げています
- 2017年度卒業
- 株式会社クリーク・アンド・リバー社勤務
- 笹谷 健悟 さん
- 中国語学科
現場での毎日は緊張の連続
卒業後、TV番組制作会社に就職しました。今は、読売テレビのニュース番組『かんさい情報ネットten.』などで、ディレクターを担当しています。どこにでもある日常の「あたりまえ」を切り取って、人々の心を伝る。そんな仕事です。テレビの仕事は結構、手作り。自動的に流れてくるように見える番組も、裏に回ればいろいろな人が体を動かして作っています。私も取材の立ち会い、スタジオで出演者さんに原稿を出すところから副調整室でタイミングよく映像を切り替え、テロップやCGを出すところまで、進行のすべてに関わります。めまぐるしい毎日ですが、もともと制作現場の雰囲気に憧れて飛び込んだ世界なので、そんな日々を思い切り楽しんでいます。
人とのつながりが仕事の土台
仕事上、重要だと感じるのは人と人とのつながり。誠意をもち、明るくコミュニケーションをとることは大事ですね。取材などで通行する人に立ち止まってもらい、話しかける時の言葉は「1分だけ時間を下さい!」。話題に興味を持ってもらおうと、社会人としての常識を忘れないように心がけています。ディレクターとしては、趣味であれ、社会参加であれ、興味の幅を広げておく。ジャンルを問わず、何でも知っておく。ある意味ミーハーであることも大事です。
少しの勇気から新しい世界が見えてくる
大学時代は中国語を勉強していましたが、中国語「も」できる人でありたいという気持ちで、ほかにもさまざまなことにチャレンジしてきました。人と人をつなげる活動が好きで、京都案内ボランティアサーク「Follow Me!! 」を立ち上げたのもその一つ。きっかけは、2015年の秋ごろ。京都駅で道に迷っていた中国人に、得意の中国語で宿泊ホテルまで案内したことがありました。非常に喜ばれて、最後に「僕、これから留学
するんです」と言ったら「お礼がしたい。上海で会おう」と。その後、派遣留学で上海外国語大学に留学した際、その人に電話し再会することができ、京都でつながった縁が海外でもつながっていました。 京都で学ぶということは、世界とネットワークをつくるチャンスなのだと思いますよ。後輩の皆さんには、「外大生の枠を越えていこう」と言いたいですね。語学以外にも将来の自分につながるような専門性を持つ。一つのことを得意とするだけで満足せず、二つ、三つとできることを増やし、いろいろ組み合わせて自分らしさをつくっていってください。「外大生だから語学だけを勉強していればいい」なんていうことはありません。何にでも挑戦して。できることが増えると、次のステージが見えてくると思います。(2021年7月)