より多くの人々に
シェリー酒の魅力を
伝えていきたい

ワインに関わる仕事がしたい

スペイン語は世界中に話者が多い言語。学んでおけば将来ビジネスに使えるかもしれないと思ったのが、スペイン語学科を選んだきっかけです。また、サッカーアルゼンチン代表のメッシ選手が好きだったこともあり、スペイン語への憧れを抱いて入学しました。
20歳を過ぎた頃からお酒に興味を持つようになり、ワインの知識があればかっこいいと思い、京都のワインバーでアルバイトに挑戦。おいしいお酒や食べ物を経験していく中で、スペイン・アンダルシア地方のヘレス周辺で作られる「シェリー酒」を知り、興味を持ったことが現在の仕事に就くきっかけとなっています。
私は酒類の卸販売を行う会社で営業として働き、スペインのビール、ワインを主に、スコットランドのビールやウイスキーなども担当。メインの商材はシェリー酒で、仕事に役立てたいと、ワインソムリエとベネンシアドール（シェリー酒に関する資格）も取得しました。
シェリー酒は味わい、作り方ともにとてもユニークで、文化人や王室などにも親しまれている、知れば知るほど面白いお酒です。日本ではシェリー酒の資格を持っている人は少ないので、酒販店でのイベントのほか、一般の方やバーテンダーの方に向けたシェリー酒紹介のセミナーを開催しています。私の活動が、日本にシェリー酒が浸透するきっかけになればうれしいですね。

忘れられないスペインでの日々

在学中は、スペインに二度、それぞれ1ヵ月くらい旅行をしました。スペインの街を歩き、サッカー観戦やワイナリー見学、本場のバルも体験。現地の人たちがどんな店でどんなお酒を飲んでいるかを知ることができました。京都外大での学びとともに、実際に現地へ行き、地域性や気候風土、歴史、文化に接したことは全て、今の仕事にプラスになっています。
今後は「シェリー酒のことなら竹部」という言葉をお客様からいただけるようになりたいですね。そのために、営業方法をブラッシュアップしながら、知識面も向上させることが課題だと考えています。お酒に関する海外の論文をもっと読み、スペイン特有のワイン作りを掘り下げて紹介したいので、英語とスペイン語の実力アップにも取り組んでいます。また、若い人にお酒への興味を持ってもらうように努め、良いお酒の飲み方も機会を設けて伝えていきたいと思います。

かけがえのない学生生活を有意義に

学生と社会人では、同じ出来事でも感じ方が違います。今しかない時間を大切に、何にでもやりたいことにチャレンジしてください。京都という独特な歴史や文化を持った街で過ごすことも、かけがえのない経験になるでしょう。さまざまな国の専門料理店も多いので、料理を通じて異文化にも触れることができます。ぜひ京都での学生生活を楽しんでください。