憧れのサッカー選手と
ポルトガル語で交流できるなんて。
- ブラジルポルトガル語学科 3年次生
- 棟近 夏生 さん
- 大阪府 興國高校出身
サッカーをきっかけにポルトガル語に注目
幼いころにサッカーを始め、高校生のときにはプロ選手への道も考えたほどサッカーが大好きです。海外に目を向け、視野を広げるために外国語を学ぼうと決めたとき、憧れのサッカー選手にブラジル人やポルトガル人が多いことからポルトガル語に注目し、京都外国語大学を選びました。
しかし、いざ授業が始まると、ポルトガル語は動詞の活用が複雑で予想以上の難しさを実感。サッカー部の活動に熱中していたこともあり、1年次はあまり勉強に力が入りませんでした。そんな学ぶ姿勢を変えるきっかけになったのが、2年次で受けた演習の授業です。
難しい文法への疑問はその場で解決
この授業は、各文法について詳しく説明を受け、その後、問題を解いていく演習スタイル。自分がどこまで理解し、何を理解できていないのか、その場で確認できる点が魅力です。先生は学生のペースに合わせながら丁寧に授業を進めてくれますし、少人数制で授業中も授業後も気軽に質問ができるため、疑問点がすぐに解決。おかげで自分の苦手箇所が明確になり、復習を中心とする自主学習も積極的に取り組めるようになりました。
また、ポルトガル出身でサッカー好きの先生が教えてくれる会話の授業も、力を注いでいる授業です。ポルトガル語の会話はジェスチャーや表情も重要で、併せて使うことにより、同じ言葉の表現でも伝わり方が変わることを理解。実際に先生とジャスチャーを交えながら会話するとテンションが上がり、現地で会話しているような気分になります。相手を意識した伝え方を身に付けたことで、コミュニケーション力がアップし、副主将を務めるサッカー部でも以前より部員に伝わりやすい声掛けができるようになりました。
留学先で憧れの選手とポルトガル語で会話
大学に入って最も印象に残っているのは、3年次の夏に参加した短期留学です。イギリスに渡航したのですが、大好きなサッカーチーム「マンチェスター・ユナイテッド」に招待される機会があり、試合観戦のほか、写真撮影などで選手と交流。ポルトガル人のキャプテンや選手にサインをもらいながら、なんとポルトガル語で簡単な会話をするチャンスも得られたのです。緊張してあまり話すことはできませんでしたが、会話ができた喜びと、もっと話したかったという悔しさと、両方の思いが深く心に残る体験になりました。留学先の学校や現地では、3週間目くらいから会話に慣れ、海外の人とのコミュニケーションの楽しさを実感したこともあり、語学の上達に真剣に取り組みたいと心の底から考えるようになりました。
こうした経験から、留学後の自主学習は授業の予習復習だけでなく、気になることがあれば自分で積極的に調べ、表現を広げたり文法の理解を進めたりするなど、勉強に対する姿勢が変化。必修科目がない午後には、英語の授業もとるようになりました。
将来の夢は、やはりサッカーに携わる仕事に就くこと。海外に行きたいという思いも強まったので、今後もポルトガル語と英語のどちらも頑張って、語学を生かした活躍ができるようになりたいです。
※掲載内容は取材当時のものです