京都外国語大学・京都外国語短期大学

ロシア語は簡単じゃない。
だからこそ新たな発見がある。

  • 外国語学部 ロシア語学科 2年次生
  • 佐藤 駿成 さん
  • 福岡県 福岡大学附属若葉高校出身
  • 2025.07.07

カザフスタンで言語の壁を超える楽しさを実感

ロシア語を学び始めてまだ1年半ほどですが、昨年の夏、カザフスタンに短期留学し、その魅力をさらに実感しました。現地ではロシア語の授業を受けるだけでなく、タクシーの運転手や市場の人々との会話など、実際に使いながら学ぶ機会に恵まれました。限られた語彙とジェスチャーを駆使して言葉が通じた瞬間は、言語の壁を越える楽しさを強く感じました。

その中でも特に印象的だったのは、現地の街頭で日本文化を紹介するストリートパフォーマンスに挑戦したことです。私は趣味で続けている「ヲタ芸」を披露しました。ヲタ芸は、日本のアイドル文化から派生した独特なダンスパフォーマンスであり、カザフスタンの人々にとってはなじみのないものでした。そのため、まずロシア語や英語を使ってヲタ芸とは何かを説明するところから始めました。最初は観客から驚きの目を向けられましたが、時間が経つにつれ表情がほころび、最後にはその場にいた人も一緒に踊り、笑顔で拍手をしてくれるまでに。一つの文化を通じて人とつながる喜びを感じたこの経験は、私にとって大きな自信となり、ロシア語を使った交流の可能性をさらに広げてくれました。

教科書には載っていない文化的背景を知れる機会に

そもそもロシア語学科を選択したのは、英語だけではなく他の言語でも広い視野を持ちたいという思いからでした。幼少期をシンガポールで過ごした経験から、異文化に触れる楽しさを知り、未知の文化と向き合う勇気が湧いたのです。特にロシア語は、その独特な文法や発音の難しさに挑戦すればするほど、学びが深まり、新しい視点が得られる言語だと感じています。
京都外大のロシア語学科は、ネイティブ教員の多さと少人数制の授業が特長です。教員との距離が近い環境で、教科書には載っていない表現や文化的背景についても深く学べるのはこの学科ならでは。また、スピーチコンテストでは先生方が発音や表現を細かく指導してくださり、自分のスキルを客観的に見直す機会になりました。こうした学びの中で、ロシア語を使いこなすだけでなく、その背景にある文化への理解を深めています。

ロシア語を使って日本と世界をつなぐ架け橋になりたい

私の将来の目標は、ロシア語を生かして国際的なビジネスや交流の場で活躍することです。商社でロシア語圏と日本を結ぶ仕事に携わったり、大学院で研究を進めて平和や国際交流に貢献したりしたいと考えています。現在は国際的な課題も多い時代ですが、こうした時だからこそ言語を通じて人と人をつなぐ架け橋になりたいという思いが強まっています。
ロシア語は学ぶのが簡単な言語ではありません。しかしその分、多くの可能性と新しい発見を与えてくれる言語です。未知の言語や文化に挑戦することで得られる経験は、かけがえのないもの。この学科での学びは、未来への大きな一歩になると感じています。

※掲載内容は取材当時のものです

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