日本語の奥深さを知るたび、学びが楽しくなっていく!
- 外国語学部 日本語学科 3年次生
- 西尾 海里 さん
- 北海道 旭川明成高校出身
留学生との交流で「日本語教員」が未来像に
私が北海道から京都外大へ進学した理由は、京都という日本の伝統と歴史が息づく特別な環境で学べること、日本語教員になるための充実したプログラムがあることが決め手でした。歴史ある街並みや伝統文化に囲まれた環境は、日々の生活そのものが学びの場でもあります。日本語教員として自国の文化を他国に伝える際にも、京都で培った経験が大きな力になると感じました。
日本語教員を目指すようになったのは、高校時代にタイからの留学生をサポートした経験がきっかけです。そのとき、初めて「日本語教員」という職業を知り、自分のアイデンティティーである日本語を使って世界中の人々とつながれることに魅力を感じ、「日本語教員になりたい!」と強い思いを抱きました。
海外で日本文化を発信する難しさと楽しさを実感!
日本語学科では、幅広い学びと挑戦の場が私を成長させてくれています。2つ目の外国語として学び始めたイタリア語は、好きなロックバンドがきっかけでしたが、学ぶうちにその美しい響きや文化的背景に引き込まれ、履修後も独学で続けるほどに夢中になりました。また、フランス語やハンガリー語にも挑戦し、さまざまな言語を学ぶ楽しさを実感しています。
昨年の夏には、ハンガリーで日本文化を紹介するプログラムに参加。茶道や折り紙、縁日をテーマにしたイベントを現地で企画・運営し、多くの来場者に楽しんでもらえたことは、大きな達成感につながりました。限られた時間や環境の中でチームメンバーと協力し、異国の地で日本の魅力を伝える難しさと楽しさを体験したことは、今後の私の糧になると確信しています。特に、現地の方々の「日本の文化はこんなに素晴らしいものなんだね」という言葉は、私が目指す日本語教育の意義を改めて実感させてくれるものでした。
新しい言語を学ぶように「日本語」に向き合う
日本語学科の授業では、留学生を対象に、実際に日本語教員になって授業を行う機会があります。この実践的なカリキュラムを通じて、教えることの難しさと楽しさを学んでいます。例えば、日本語の「私は」と「私が」の違いを説明する場面では、普段当たり前に使っている表現をいかに明確に伝えるかを深く考えさせられました。教える側としての視点を持つことで、自分自身の日本語に対する理解がさらに深まるのと同時に、日本語の奥深さも実感し、新しい言語を学ぶような気持ちで日本語の学習にも取り組んでいます。
私の目標は、日本語を通じて学習者に言語を学ぶ楽しさを伝える教師になることです。日本語学科で学ぶ日々は、目標をかなえるための確かな基盤となっています。
※掲載内容は取材当時のものです