エアラインスタディプログラムの
実践経験が今の仕事に直結。
- 日本航空株式会社 勤務
- 英米語学科 2018年度卒業
- 長澤 梨沙 さん
- 大阪府 大阪夕陽丘学園高校出身
フライトを楽しむことが乗務のモットー
客室乗務員は保安と旅客サービスを担う職種です。日本人らしいきめ細やかなサービスを海外のお客さまにも提供しながら、確かな安全をお届けする仕事に憧れて目指しました。夢がかなって現在は、日本航空の国際線・国内線に乗務しています。当社の社風はとても温かく、毎回違う乗務員と一緒にフライトをするのですが、優しい人ばかりで働きやすいです。業務で困りごとが発生したときなどは、先輩方がいつも親身になって一緒に考えてくださいます。女性のキャリアとしても、プライベートでも尊敬できる方が多く、おかげで自分を高めることができ感謝しています。
仕事においてモットーとしていることは、全フライトを楽しむこと。私たちクルーが醸す雰囲気はお客さまに伝わります。自分自身がフライトを楽しむことでハッピーな雰囲気を発し、明るい機内空間を作ろうと心がけています。
オーストラリア研修で客室乗務員の仕事を学ぶ
京都外大を選んだのは、高校時代にカナダ留学で身に付けた英語力をさらに向上できる大学を探し、オープンキャンパスでそのアットホームな雰囲気に惹かれたから。実際に授業は15人程度の少人数で行われ、先生との距離が近いので質問しやすく、和気あいあいと授業が受けられました。
私は幼い頃から客室乗務員になりたかったのですが、京都外大に入学してエアラインスタディプログラムを受け、その思いはより一層強くなりました。プログラムにはさまざまな講習や訓練がある中、3年次にはオーストラリア・ブリスベンで2週間の海外研修もあり、現地で客室乗務員としての訓練を受けました。緊急脱出訓練では、緊急事態さながらの煙が出る中、モックアップを使って酸素マスクの取り扱いなどを学び、客室乗務員同士が連携してお客さまを脱出させる訓練をしました。安心安全の大切さを強く体感し、そのときの経験は現在行う訓練にもとても役立っています。ほかにも、エアライン業界で就職活動をするための身だしなみや言葉遣いについても学ぶことができ、とても役立ちました。
模擬国連などの多彩な経験を通して成長
エアライン業界で働くためには、英語力は必須となります。そのため、在学中は特に英語学習に力を入れました。TOEICや英検などに挑戦するのはもちろん、生きた英語を使いこなせるようになりたくて、ニューヨークで行われる模擬国連に参加。世界各国から集う大学生とSDGsに基づいた解決策を英語で話し合いました。その後、日本で行われた模擬国連にも参加。どちらも難しい英単語が飛び交う会議でしたが、貴重な国際交流の経験ができ、生きた英語力が養われました。
また、大学の授業ではディスカッションの機会が多かったため、人の意見を聞き、自分の意見を主張することでコミュニケーション力が身に付きました。ほかにも、ピンクリボンプロジェクトに参加したことも印象に残っています。主に乳がん患者の方とハンドメイド作品を作って募金活動などを行いましたが、さまざまな立場に立って物事を考える機会となり、自分の成長につながったと思います。
今後も、より多くの海外のお客さまをお迎えするために英語力を磨き、後輩の指導にも力を入れていきたいです。学生の方には、自分の世界を広げて前向きに挑戦し、悔いのない学生生活を送ってもらいたいと思います。いつか一緒にフライトできる日を楽しみにしています。
※掲載内容は取材当時のものです