信頼関係を築く礎は
多民族国家での留学経験
- アサヒビール株式会社 勤務
- 英米語学科 2017年度卒業
- 加島 匡信 さん
- 大阪府 関西大学北陽高校出身
営業担当から異動し、人事部で新入社員の成長支援に従事
弊社は若手でも仕事を任せてもらうことができ、年代を超えて助け合い、高め合う文化があります。入社時は近畿圏統括本部(現:近畿圏大阪支社)に配属され、大阪で6年ほど営業職を経験しました。飲食店や業務用酒販店のお客様に新商品などをご提案し、店の売り上げに貢献できたときは感謝のお言葉をいただくこともあり、励みになっていました。
その後、人をサポートする業務に携わりたくて、人事部を志望。弊社に入社してくださる学生の方々にとって、アサヒビールの顔となる立場にあるので、会社に関するさまざまなご質問に対して、適切な回答をしなければなりません。営業担当者時代とはまた違った責任を感じる場面も多いですが、研修などを通して人が成長していくのを見るとやりがいを感じます。新入社員の方々に、研修での学びを各自の業務の中で発揮してもらえるよう、新入社員の成長支援に尽力しています。
約1年間のマレーシア留学で成長できた
大学時代を振り返ると、留学の経験が自分の成長につながったと感じています。もともと英語が好きで、中学時代から高校の英語教員になることに憧れ、姉も通った京都外国語大学を志望。ネイティブの先生が多いことや、留学プログラムが充実していたことも決め手になりました。教職課程の単位を取得しながら長期留学を実現するためには、2年次から留学しなければ4年間で卒業できません。留学先で教育学の授業が受けられて、かつ経済的な負担が少ない交換留学プログラム[派遣留学A]の条件をクリアするために、1年次の夏に猛勉強。なんとかクリアし、マレーシアの大学に約1年間留学しました。
海外に行くこと自体が初めてで、途上国の環境にカルチャーショックを受けましたが、多民族・多宗教国家であるマレーシアでの生活を通して、多様な価値観を学びました。イベントもたくさんあって楽しく充実した日々。異文化に触れることでこれまでの固定概念が取り払われて、気持ちの切り替えが早くなったことは、仕事をするうえで役立っていると思います。また、一緒に過ごした学生たちの勉学に対する熱量がかなり高かったことも大きな刺激に。帰国後は教員を目指すモチベーションがさらに上がり、週25コマを履修しながら教育心理学のゼミで意欲的に学びました。
全力で打ち込んだ経験が自分のチカラに
ところが3年次の終わりごろ、高校教員になる前に社会人経験も必要ではないかと考えるようになり、一般企業に入ることを決意。そこから就職活動を始め、会社の理念や社風に魅力を感じてアサヒビールにエントリーしました。授業でかなりの数のプレゼンテーションを重ねてきたうえ、留学でコミュニケーション能力も養えたので、面接でしっかり自分をアピールできました。
京都外大での4年間は、ひたすら目の前のことにがむしゃらに取り組みました。寝食以外の時間はすべて勉強していた時期もあり、そのときは寝ている間に見る夢も英語だったほど。留学プログラムへの挑戦、約1年間のマレーシア留学、教職課程の単位取得、すべて絶対に成し遂げようと真剣に打ち込んだ経験は、今の自分の糧になっていると思います。仕事においても、真剣に打ち込んでこそチャンスが得られるもの。これからも一期一会を大切に、目の前の課題に全力で挑んでいきたいです。
※掲載内容は取材当時のものです