京都外国語大学・京都外国語短期大学

卒業研究を機に、
探究する面白さに目覚めた。

  • 京都大学大学院 人間・環境学研究科
  • 国際貢献学部 グローバルスタディーズ学科 2023年度卒業
  • レジナ 遼太キルア さん
  • 京都府 京都国際フランス学園出身
  • 2025.07.22

バイリンガルに対する言語評価の影響を研究

京都大学の修士課程で英語教育をテーマに、バイリンガルの人にとって2つの言語の評価方法が同じであることで、学習意欲にもたらす影響について研究しています。言語的な知識のみを評価することによって「セミリンガル(2種類以上の言語を習得しているが、いずれも完全な言語能力を持っていない人)」というような言葉が生まれ、それが言語学習の意欲に問題を及ぼさないのかを明確化することが目的です。
もともと京都外大での卒業論文において、バイリンガルの使用言語の切り替えについて研究しており、進学後に京都大学の担当教授との話し合いの中で方向性を変え、現在の研究テーマに。扱っている内容が単純なものでないだけに、自分の考えを正しく伝えるのが難しく、誤読されないために多面的な視点を持って論説するように心がけています。これからは実際に、インターナショナルスクールのバイリンガルの生徒や帰国子女などにヒアリング調査を行って、研究を進めていく予定です。

毎日が楽しく、充実していた大学時代

私は京都府生まれの滋賀県育ちで、フランス人の父と日本人の母がいます。高校はインターナショナルスクールでフランスの教育を受け、日本の高校卒業の認定資格を取得して京都外国語大学に進学しました。フランス語と日本語は使えましたが、英語もきちんと使えるようになりたいと思い、大学のオープンキャンパスに参加。そこで受けたミニ講義がとても面白く、オールイングリッシュで授業が受けられることにも魅力を感じて入学を決めました。
コロナ禍で海外へ行けなかったこと以外は、4年間とても楽しくて充実していました。アットホームな雰囲気でみんな仲が良く、先生との距離も近くて楽しい思い出がたくさんあります。今、別の大学で学んでいるだけに、母校への懐かしさをひときわ強く感じています。

これまでの学びと経験を生かし、チェンジメーカーに

大学時代で特に印象に残っているのは、1年次に模擬国連へ参加したこと。当時は国連に関する知識もなかったのでいろいろなことを調べ、SDGsにおける教育問題について英語でプレゼンテーションしました。このほか授業でも、英語の論文を読んだり、レポートを書いたりなどを通して、英語力はかなり伸びたと思います。大学院に進んだのはスノーボード競技選手としての生活と両立するためでしたが、大学で学ぶことの面白さを知ったから、もっと深く学びたいという気持ちが芽生えた面もあります。
特に、グローバルスタディーズ学科の学生は進学する人も少なくなく、海外へ行く人や起業する人もいて、自分の将来を考えるうえで刺激になりました。これから就職活動を始めますが、誰もが平等に挑戦できるような社会づくりに貢献するチェンジメーカーになりたいと思っています。敷かれたレールの上を進むのではなく、もっと選択肢を広げてそれぞれがチャンスをつかめるような社会にしていきたいです。

※掲載内容は取材当時のものです

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