たった一つを変えるだけ
~問い続けよう~
- 外国語学部 英米語学科
- 戸田 行彦 講師
「学びの伴奏者」を目指して
私は、元々は英語が苦手な生徒でした。しかし、教員の指導法や英語コンテストへの参加を通して、次第に英語力が伸びていきました。さらに高校では、文部科学省指定のSELHi(Super English Language High School)の取り組みの中で、ディベートなど「4技能5領域」を重視した先進的な英語教育を受けたことで、英語教育そのものに関心を持つように。教員を目指した背景には、「より良い英語教育を実現したい」「英語嫌いを減らしたい」という思いがあります。自身が英語を苦手としていた経験があるからこそ、学びに不安を抱える生徒の気持ちに寄り添えると考えています。また、大学で教員養成に関わることで、子どもたちに寄り添える英語教員を増やしたいという願いが、現在の研究・教育の原点となっています。教員として心がけているのは、「学びの伴奏者」であることです。教育学者・大村はま氏の言葉にあるように、教員は先頭に立って引っ張る存在ではなく、子どもたちの背後からそっと支え、気づかれないうちに自立へ導く役割を担うべきだと考えています。子ども一人ひとりが自分の力で歩んでいけるよう寄り添うことこそが、自分の目指す教員像です。
京都外大で出会える、未来につながる英語
英米語学科の魅力は何といっても少人数クラスで、英語の4技能5領域をバランスよく身に付けられるプログラムを用意している点です。さらに英語を学ぶだけではなく、国際関係・比較文化・言語習得の3分野についても1年次生から学べるカリキュラムを用意しています。また、教員養成に関わる教員が多い点も特長です。それぞれ小・中・高校での指導経験を持つ教員、大学で教員養成に携わる教員など、多様なバックグラウンドをもつ先生方がそろっています。そのため、卒業後は学校現場で必要とされる教員になっている卒業生が多いという印象です。
Where there is a will, there is a way.
「質問」は分かっている人が答えるものですが、「問い」は、聞く側も答える側もまだ分からないことを共に考えるものです。私は、この「問い」を生み出す力こそが、創造的な対話を育む鍵だと考えています。そのために重要なのが、QFT(Question Formulation Technique)です。世界の諸問題について、どうすればよいのか、どうすれば解決するのかという問いを自分事化することが大事だと考えています。だからこそ、問いを立て続ける人になってほしいですね。そして学生時代は、体力があり、時間も自由に使える貴重な時期です。人生の中で、体力・時間・お金の3つが同時にそろうことはほとんどありません。今、あなただからできることを、社会に還元してほしいと思います。大学では、小中高で身に付けた「守」を土台にしながら、それを「破り」「離れて」いく――自分なりの守破離を経験してほしい。卒業研究やボランティア、アルバイトなど形は問いませんが、「大学時代にはこれをやった」と言える経験を持つことが、社会に出て一人前として歩む力につながると考えています。
※掲載内容は取材当時のものです



