京都外国語大学・京都外国語短期大学

キャリアも語学も、
実践の中で磨かれる

  • 国際貢献学部 グローバル観光学科
  • 岩田 英以子 准教授
  • 2026.05.16

「なぜ教員に?」――学び直しが切り拓いた道

「大学でキャリア教育をしたい」。そう志すようになったのは、外資系企業で採用担当をしていた頃、中途採用の面接で「新卒の就職活動がうまくいかなかったから転職する」と話す方に多く出会ったことがきっかけです。転職自体は悪いことではありません。ただ、「失敗したから」という後ろ向きな理由になってしまっていることが、どうしても気になっていました。大学生のうちにキャリアについて考える機会があれば、きっと変わるはず――。もともと教育への関心があり、学生のグローバル人材育成や英語教育に関わる大学教員を目指すことを決意しました。教員として経験を重ねる中で、語学に関心を持つ学生の多くが観光分野を志していることにも触れ、次第に観光産業におけるキャリア形成や人材育成への関心を深めていきました。
働きながら大学院に通う日々は決して楽ではありませんでしたが、職場とは異なる環境で学び、さまざまな人と関わることで、新鮮な気付きや刺激を得ることができました。現在の授業では、これまでの経験を生かしながら、学生にとって実践的な学びとなるよう心がけています。採用する側として「実際にどんな点を見ていたか」という現場の視点を伝えられることや、定めたゴールから逆算して各回の授業内容を組み立てる力は、特に強みになっていると感じています。

教室を飛び出し、知識を「使える力」に

授業では、発表やフィールドワークなどを取り入れ、学んだことを実際に使ってみる機会を設けるようにしています。昨年度はJR京都駅と協力し、「日本語が分からない外国人旅行者をどうサポートするか」をテーマにフィールドワークを実施しました。1日で約100人にアンケートをとり、実際に困っている旅行者の姿を目の当たりにした学生たちは、精算機や改札インターホンの使い方を英語で説明する動画やポスターを自ら制作しました。こうした成果は京都駅の方からも高く評価していただき、駅構内での活用に向けて準備が進められています。
この経験を通して、学生たちは語学が人を助ける力になり得ることを実感し、語学を学ぶ意欲も高めたのではないかと思います。観光英語にとどまらず、相手の文化や背景にも気を配りながら、周囲を温かくサポートできる人になってほしいと思います。

思うようにいかないことも、一つの大切な経験。だから、一歩踏み出してほしい

大学では、授業の中でも外でも、自分の世界を広げるきっかけがたくさんあります。京都外大は、語学だけでなく、異文化理解や実社会との接点を意識した学びができる場です。そしてグローバル観光学科では、留学生も多く、多様な背景を持つ学生同士が自然に関わり合える環境が整っています。観光を切り口に、ビジネスや心理学、京都の文化、語学、コミュニケーション力をあわせて学べるところも大きな魅力だと思っています。
実践的な学びができるこの環境で、少しでも興味を持ったことにはぜひ一歩踏み出して挑戦してみてください。思うようにいかないことも、一つの大切な経験です。振り返ると、「こんなに成長していた」「こんな世界が広がっていた」と実感できると思います。その積み重ねが、将来の進路や自分らしい学びにつながっていくはずです。

※掲載内容は取材当時のものです

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