京都外国語大学・京都外国語短期大学

心を込めて、
お客様に寄り添う

  • ロクシタンジャポン株式会社
  • 吉田 僚 さん
  • 中国語学科 2014年度卒業
  • 2018.06.23

ロクシタン初、新卒男性販売員

「指、キレイ!」とよく言われ、常にきれいにしていたいと思い大学時代からずっと愛用していたハンドクリームが、ロクシタンでした。就活する中でロクシタンの社員募集をみて、愛用品の企業だから受けてみようかな、という思いで応募しました。

当時、男性のエントリーは少なく1次面接で3~4人。2次の面接は見事に女性ばかりでした。男性は私一人、2次面接の会場を間違えたかと思い、一旦外に出て部屋番号を確認したほどでした。接客のロールプレイングもあり、緊張しましたが採用になりました。

折しもロクシタンは、新メンズラインがまもなく商品化というタイミング。メンズライン販売の即戦力になってほしいという思いで採用されたのかもしれません。

季節ごとプロヴァンスのライフスタイルを伝えるように、商品を入れ替えます。商品が美しく見えるように、陳列には気を使います

スキンケア、ヘアケア、ボディケア、フレグランスなど20シリーズに、期間限定商品も年間15回。豊富な商品知識が必要です

プレッシャーをモチベーションに変えて

店頭でお声掛けをしていると、男性のお客様がすっとお店に入ってきて、メンズ商品のリピーターになってくれることもあり、喜びもひとしお。会社の戦略に貢献できていて、うれしいですね。

初めの頃は、お客様の求めているものをご提案するのに時間がかかりましたが、最近ではお客様と会話を重ねることで、お探しになっている商品がわかるようになってきました。香りの好みや、お悩みなどを配慮して、最適な一品をお勧めしています。

全国約111店舗から選ばれた販売員が競う接客コンテストに、私は本選まで残りました。本番はさすがに緊張。各店の店長がズラリと並び、上司たちもいて、「メンズの販売員って、どんな風?!」と、社員の注目度も高い。プレッシャーが本当に怖かったです。でも、手を抜かずに乗り超えて行こうと常にポジティブな気持ちで挑戦しました。

世界のロクシタン共通で行われている販売トレーニングでは、商品の瓶を持つ手に至るまで、美しく見えるように、訓練されます。

「空間」を共有する方に、気遣いを

観光地という場所柄、中国人のお客様の来店も多く、接客すると単語はでてくるけれど発音が出てこない。久しぶりに1年次の教材を引っ張り出して、中国語の勉強をしなおしています。卒業時は、もう捨ててしまおうかなと思っていた教科書が、今ではバイブルになっていて、捨てなくて良かった!

学生時代、村上正行先生のゼミでは、みんなに手作り菓子を持っていったり、仲間の女子学生からコスメの相談を受けたり、「ゼミの中で一番女子力強いね!」とよく言われました。百貨店でアルバイトをしていたとき、お中元をきっかけに慶弔コーナー、洋服、雑貨、物産展の食品、婦人下着までと、上層階からデパ地下まで何でも販売しました。クレーム対応では、頭の下げ方も教わり接客業の基礎を学びました。

物腰や所作が柔らかいとよく言われますが、家族の影響もあったと思います。母は京女で、体(てい)を重んじ、一緒にいる方を重んじる、「空間」を大切にしています。私は小さいころから、外向けの礼儀作法を口酸っぱくしつけられました。そう聞くと、母は女性らしいイメージを持たれるかもしれませんが、剣道を習っていた母と7歳年上の姉は、バリバリの体育会系。女性らしさよりも力強さ重視の母と、絶対的存在の姉・・・個性豊かな家族から、必然的に物腰柔らかになったと思います!

繁忙期のギフトシーズンは目が回るような忙しさです。急いでいらっしゃるお客様も多いので、手早く美しくラッピング。お客様の前で優雅に見せながらお包みをするのは、一番緊張します

ロクシタンは、3週間に1回というペースで新作が出ます。南仏プロヴァンスのライフスタイルをシーズンごとに提案するため、一日たりとも勉強しない日はないです。入社して4年近く、このたび現場から営業職へ異動します。現場を知っているからこそ出来る開拓があると思い、これからもお客様に寄り添って、豊かな気持ちになれる商品を提案していきたいと思います。

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