2019年度ブルゴーニュ大学国際夏期フランス語講座レポート

初めての海外、不安とトラブルで幕開け

今回、ブルゴーニュ大学に夏期講習として1カ月間受講してきました。私にとって初めての海外経験だったので始めは物凄く不安でした。講座の期間は７/29～8/23までの約1カ月間でした。飛行機やＴＧＶは1人で予約したので無事にディジョンまで到着できるかとても心配でした。関西国際空港から台湾でトランジットし、シャルルドゴール空港に到着しました。シャルルドゴール空港からパリまで電車で行き、少しだけパリで観光してからディジョンに行こうと思っていました。６時間くらい観光しようと思っていたのですが、パリで迷ってしまい、ＴＧＶに乗り遅れてしまいました。学生寮にもチェックインの時間があったので、間に合いそうにないと先生に伝えたところ、管理人に連絡していただき無事に到着することが出来ました。ディジョン駅から学生寮までは大学からシャトルバスを出していただき、迷うことなく到着することが出来ました。

留学生活の始まり

授業初日、習熟度別にクラス分けをするテストがあり、内容はリスニングと筆記のテストでした。次の日から早速授業が始まり、約１５人の教室で授業を受けました。クラスメイトは様々な国籍の人がいました。学生のみならず、社会人、ご老人まで授業に参加しに来ます。しかし、授業は私にとってとても難しく、到底ついていけないものでした。初日の授業終了後に先生方に「クラスを下げてほしい」と相談したところ、親身に相談に乗ってくださりました。私のクラスの授業の内容としては文法の内容がほとんどでした。もちろん授業はすべてフランス語で話されるので、１週間ほどは全く理解できませんでした。しかし、次第に耳が慣れてきて少しずつですが、先生の言っていることが理解できるようになりました。授業で発言することがあまりできずにいたら「もっと喋りなさい」と何度か言われました。なので、授業を重ねるにつれ発言する事を努めました。フランスの授業では発言する事を求められるので、日本とは授業の仕方が大きく違う事に気付くことが出来ました。

寮にはキッチンや洗濯機が揃っているので生活に困る事は特にありませんでした。時間がある時に路面電車で大きいスーパーへ行き食料や飲み物を買い揃えました。大きいスーパーに行くと、品揃えが多く、日用品も全て売っているので日常生活に困る事はないと思います。電子レンジもあったので多くは温めるだけで簡単に食べられるものを買いました。

休みの日はディジョン散策

平日は授業が朝９時～11時、昼１時～３時まであり、そのあとカルチャーという授業が１時間～２時間ありほどました。カルチャーの授業内容は週毎に変わり、芸術、歴史、音楽などの授業もあります。平日の授業後はあまり遊びに行ける時間がありませんでしたが、金曜日は授業が午前中だけなので、金曜日のお昼から旅行に行く人も多かったです。土日は基本大学が休みなので他の国へ行くこともできます。私の場合は金銭的な面であまり旅行などはいけませんでしたが、ディジョンの周りにも美術館や博物館、公宮殿などもあるので十分に楽しむことが出来ました。夏期講座を終えた後、パリに１泊２日ですが友達と３人で観光しました。エッフェル塔や凱旋門やモンマルトル、そして日本にいた時から行きたいと思っていたカタコンブ・ド・パリにも行けたのでとても満足しました。

留学経験から見えてきた目標

１カ月といった期間でしたが、とても刺激的な経験になりました。様々な人に「なぜフランス語を勉強するようになったか」と言った質問をし、様々な回答を得られました。例えば、「ワインについて勉強したいから」や、「フランスの建築様式に興味を持ったから」など様々でしたが、興味深かった答えは「フランス語を聞いている時に美しい言語だと思い、自分も話せるようになりたいから」と言った答えでした。今までフランス語を勉強していて明確な目標をもたずに勉強をしていましたが、その答えを聞いて、自分の中で大まかな目標を立てることが出来ました。

これから留学しようと考えている方へ

最後に、留学に行くにあたってお世話になった先生方、現地のフランス人、パリでお世話になった日本人の方々、友人、親戚、そして親にはとても感謝しています。これから留学しようと考えている方は是非、行っていただきたいと思います。初めは不安や緊張があると思いますが、最後には「行って良かったな」と感じる事ができます。留学に行きたいという理由は人それぞれですが、皆さまにとってとても良い経験になると思います。