日本語学習から進学・就職まで伴走
留学生と共に学びを積み重ねる
- 京都民際日本語学校 勤務
- 外国語学部 日本語学科 2022年度卒業
- 野原 麻衣 さん
- 京都府 西乙訓高校 出身
進学・就職も見据えて向き合う、日本語教員の仕事
高校時代のALTの先生が自国の文化や言葉を生き生きと伝える姿が印象に残っており、私自身も「日本のことをもっと伝えていきたい」という思いがあった中で、日本語教員という仕事を知りました。日本語教育を専門的に学べて留学にも挑戦できる点に魅力を感じ、京都外国語大学へ進学。現在は、京都民際日本語学校で日本語教員として働いています。国と国ではなく、人と人との交流を通して学んでいくという学校の理念に共感したことに加え、留学生たちが楽しそうに学んでいる様子を見て「ここなら自分も楽しく働けそう」と感じたことが入職の決め手でした。
京都民際日本語学校には短期コースと長期コースがあり、私は長期コースの中級クラスを担当しています。漢字、文型、読解など日本語を系統立てて教えながら、専門学校や大学への進学、日本での就職を目指す留学生を支援しています。書類準備や面接練習などの進路指導も教員としての大切な役割で、留学生だからこそ聞かれる面接質問などにもきちんと答えられるようにサポートしています。
実践的な模擬授業が自信につながった
在学時に受講していた「実践日本語教育」という授業で、京都外大の留学生別科に在籍する学生に向けて、実際に日本語の先生として授業を行う機会がありました。コロナ禍の影響で3年次生まではオンライン中心の実習が続き、教える留学生も1〜2人という状況でしたが、4年次生になってからは対面で模擬授業を行えるようになりました。実習の中では、一人で100分の授業を担当させていただいたこともあります。模擬授業は30分枠が多い中で、長時間の授業を設計し実践した経験は大きな自信になりましたし、現在の90分制授業づくりの土台になっています。教職課程も履修していたため、中高の国語科で修得したことが、中上級日本語の授業で役立つ場面もありました。大学時代に模擬授業で扱ったテーマが、たまたま今の授業内容と重なったときには、少し懐かしさを感じましたね。
また京都外大では、私が日本語教員を目指していることもあり、教育実習のことや就職に関する情報など先生方にもいろいろと気にかけていただきました。「日本語教員養成推進室」もよく利用していて、相談できる人がいつも身近にいるというのは心強かったです。
学生と共に自分も成長を続ける
授業では一方的に教えるのではなく、学習者が主体的に話せるように質問を投げかけています。本校は前向きで意欲のある学習者が多く、問いかけることで学習者の気づきや発言を起点に話題が広がっていく面白さがあります。“一緒に楽しむ”をモットーに仕事に取り組んでいるのですが、学習者からも「先生の授業だといつもより発言が多くなる」と言葉をもらえてうれしかったです。
この仕事の魅力は、学習者の成長を間近で感じながら、自分自身も学び続けられることだと思います。入学時にはほとんど話せなかった学習者が、2年後には自分の考えを日本語で伝えられるようになる。その過程を見守りながら、私自身も学習者から知らなかったことを教えてもらい、新しい視点や考え方が広がっていくのを実感する日々です。
現在は留学生を対象に日本語を教えていますが、日本語教育の対象は留学生に限らないことも見えてきました。教職課程を履修していたこともあり、特に子どもの日本語教育に興味があります。まずは今の現場でしっかり力を付けながら、今後さまざまなフィールドへ挑戦していけたらと考えています。
※掲載内容は取材当時のものです



