就活の挫折をバネに
マカオで就職
- シェラトングランド・マカオホテル勤務
- 小栗 綾衣理 さん
- ブラジルポルトガル語学科 2016年度卒業
一緒に働く仲間は“Family”
マカオ(中国特別行政区)で働き始めて半年。シェラトングランド・マカオホテルでフロント業務を中心に担当しています。日本人スタッフは私だけなので、日本人のお客様にトラブルがあった時はすぐに駆けつけ、サポートします。シェラトンでは、“We come to work happily and go home happily.(幸せに出勤し、幸せに帰宅する)”と“We are family.(私たちは家族)”が合言葉。忙しい日々ですが、スタッフが一丸となって働いているので、やりがいを感じます。
就活の舞台、日本からマカオへ
海外で働き始めたきっかけは、日本での就職活動の失敗でした。ランジェリーショップの経営が夢だった私は、下着メーカーに絞って就活を開始。ところが希望する会社の選考は全滅…。「働ける場所は日本だけじゃない。海外で働く!」。思い立ったら一直線。選んだのは、大学時代、派遣留学制度を利用して10カ月間留学したマカオです。ここなら、日本人の私を必要とする企業が現れるかもしれないと希望を持ち、ホテルと航空会社にカバーレターと履歴書を送付。真っ先に連絡が来たのがシェラトンでした。日本語・ポルトガル語・英語・中国語が使えることをアピールし、無事採用。マカオでの生活がスタートしました。
すべては、未来のために。
高校時代のブラジル留学でポルトガル語が好きになり、大学で究めようと京都外大に入学。ポルトガル語だけでなく、中国語や英語は、空き時間や放課後を利用して先生に教わりました。マンツーマンで勉強に協力して下さる先生もいて、多言語を学べる外国語大学という環境を存分に活用できたと思います。仕事では主に中国語を使いますが、マカオの新聞記者の方がポルトガル語を話す私に興味を持ち、インタビューを受けたこともあります。
今、新しい夢があります。「東京五輪で日本のおもてなしの心を伝えたい」ということ。日本の“おもてなし”は世界に誇れる文化です。五輪前に日本に戻り、ホテルのレセプショニストとして外国人観光客に「また日本に来たい」と思わせるようなおもてなしをしたい。夢への階段を一歩ずつ登っていることを実感しながら、私は今日もフロントに立ちます。