日本の文化を
世界に広めたい
- 交換留学生(2017年9月~2018年7月)
- ローラ・ベーリ さん
- アイルランド・ダブリンシティ大学
私の故郷は、はんなりした街
故郷のドロヘダは、ダブリンから車で30分ほど離れた古城の多い港町です。ドロヘダの真ん中にある大きな教会は、Saint Peter’s Churchといいます。オリバーという聖人のご神体があり、とても神聖で平和な場所です。
はじめて日本へ来たのは、15歳の時。10歳から習っていた空手の試合に参加するため、母と来ました。その時の印象は、「おもてなし上手で、親切な人たち。アイルランド人とよく似ているな」でした。
アイルランドでも日本のゲームやアニメが流行り、私は日本語に興味をもつようになりました。そして、日本語クラスのあるダブリンシティ大学に入学。もっと話せるようになりたいと思いましたが、ドロヘダに日本人はほとんど住んでおらず、話す機会がありません。日本語の上達のため、留学を決めました。
東京、大阪、京都と留学場所は迷いましたが、静かな町の京都が好きになり、京都外大の入学を決めました。京都とドロヘダは、はんなりしたところが似ています。
家族みんな、日本が好き!
漢字はその言葉の意味を表しているような造形をしていて面白いですね。たとえば、「花火」。本当に花火のような形でカワイイ。「梅」は小ぶりのお花の様子が感じ取れて、素敵な漢字だと思います。情景をよく表現している「桜吹雪」は、きれいな言葉で好きです。いつも間違えてしまうのが「過」とか「飛」で、「感謝」という漢字は書きにくくて苦手かな。いろんな漢字や日本語を習い、1年間あっという間の留学生活でした。
春に母と妹がアイルランドから日本へ遊びに来たので、私は2人を京都や大阪、東京に案内。日本のデパートの大きさに母も妹も驚き、お寿司やカレーなど日本の食べ物も大好きに。日本人が親切なことに感心していました。
タイミングよく桜が満開で、母は桜の美しさに夢中になっていました。お花が好きな母は、秋の紅葉や冬の梅、北海道富良野のお花畑など、季節ごとの花を見てみたいと言っています。銀閣寺の庭園や花見小路の古い建築も気に入り、今度は秋に旅行に来たいね、と家族と話しています。
面白い本を発掘し、翻訳したい
将来は、イギリスへ渡って翻訳の会社で働きたいです。SFやファンタジー、伝記などを、日本語や英語、フランス語に翻訳してみたいと考えています。最近のお気に入りは、テレビドラマ「テラスハウス」で、日本語の勉強になっています。アニメは、「ワンピース」や「ジョジョの奇妙な冒険」などを読み始めています。ホラー、アドベンチャー、アクション、サスペンスと日本には面白い本やアニメがたくさんあります。世界に知られていない良い作品を見つけ、翻訳して世界に広めたいです。故郷に帰ったら、留学で身につけた生け花や茶道などの日本の文化を、母や妹、友人たちに教えてあげることを楽しみにしてます。