常にベストな提案を心がけ
プロのパフォーマンスを支えたい
- ゼット株式会社
- ベースボール営業部 プロモーション西日本
- 森本 大志 さん
- スペイン語学科 2017年度卒業
道具を提供しプロ野球選手をサポート
小学生のころから大学までずっとスポーツは野球ひとすじ。最初は教育免許を取得し高校野球の指導者をめざすつもりでした。でも、教育実習先で野球部の選手が新しい用具を喜んで使っている姿を見て、自分も愛用してきた「ゼット」の野球用品を通じてスポーツの楽しさを伝えたいと考えるようになったんです。念願かなって2018年に入社。1年目から渉外販促に配属され、契約を結び用具を提供しているプロ野球選手をサポートしています。
担当している選手は20名ほど。主に関西圏の球団を訪問し、バットやグラブなどの使い心地をヒアリングしながら調整を行っています。外国人選手は南米出身が多く、学んだスペイン語を駆使してコミュニケーションを図っています。選手の感覚は鋭いので、調整には気を使います。例えば木製のバットは水分を吸収すると打ち味が変わるので、最適な状態で試合へ臨めるよう、1ミリ以下の単位でバランスを調整したり、グラブの調整では手口バンドを締めたり。新たな製品を提案することもあります。
渉外販促は全社で10数人。先輩に同行しながらノウハウを身につけてきました。それぞれの選手によって好みや考え方は異なりますから、最初はリクエストを聞いて、商品開発部や工場へ伝えるだけで精いっぱい。だんだん自分なりの提案ができるようになり、成長を感じています。
選手へのサポートで何より大切なのは人間関係の築き方。私が訪問するのは試合の合間ですが、選手にとってはリラックスする時間でもあるので、声をかけるタイミングが大事です。最上級のプレーを見ることができると感動もひとしお。「ありがとう」のひとことがやりがいです。
「好き」をやり抜けば強みになる
仕事では野球を通じて培った精神力やコミュニケーション力を発揮できていると思います。京都外大野球部ではキャプテンを任されたのですが、私はことばで指示するより背中で見せたいタイプ。1時間前から練習場へ行き、片付けの際はいちばん重いものを運ぶなど率先して物事をやるように努めてきました。また、目標は「首位打者獲得」など紙に書いて有言実行を心がけました。
野球に打ち込んだ学生時代
就職活動と学業との両立は大変でしたが、やり切ることが自分の強みになると考え、計画的に取り組みました。とことんやり抜けば、そこで得た経験や知識を自信を持ってアピールすることができるようになる。そのことを後輩の皆さんにも伝えたいです。
新型コロナウイルス感染症の影響で、球場に訪問ができなくなった現在、商品などは郵送でやりとりしています。直接、選手とお話しできる機会がないため、意見の相違が生まれてしまうことが悩みどころ。電話やメールなど、限られた連絡手段の中で、いかに相手に伝わりやすく説明することができるのかということに今は努めています。
今後は、さらに提案力をみがき、知識も身につけて真摯な姿勢で取り組みたい。ゼットが扱う他の競技の部門でもキャリアを築くことに挑戦し、仕事の幅を広げていきたいです。