目標だったスペイン留学を実現
ただ「学ぶ」だけではない体験を
- 外国語学部 スペイン語学科 4年次生
- 豊島 ななみ さん
- 岐阜県 各務原西高校 出身
スペイン名門大学留学への狭き門
スペイン・サラマンカ大学での約1年間の派遣留学を経験しました。サラマンカ大学はマドリードの西北西に位置する都市にあり、現在スペイン国内にある大学の中でも最古の大学。年間4,000人もの留学生がこの大学で学びます。
学内でもサラマンカ大学への留学を希望する学生が多く、かなりの競争率でした。でもスペインへの留学は、私が京都外国語大学に入学した大きな目的の一つ。選考試験の筆記テストに向けて過去問題を何度も何度も解き、完全に理解できるようになるまで毎日6~7時間は勉強しました。また、面接に備えてさまざまな質問を想定しながら、どれにも淀みなく語れるように練習を重ねました。いかに自分の留学に対する熱意が強いか、なぜサラマンカ大学で学びたいのか、語学の修得以外に現地で何がしたいのか。これらをしっかり伝えられるように気を付けました。さらに留学に必要な語学力を養うため、ネイティブのスペイン人からオンラインでスペイン語を学びました。
できる限り現地の人々と触れ合い、知る
利用したのは交換留学プログラム[派遣留学A]。このプログラムでは単位認定があるので4年間で卒業でき、留学先の授業料が免除。給費奨学金も支給されます。そうして得た約1年間の留学生活は、私の人生にとってかけがえのないものになりました。
サラマンカ大学で言語学や、スペインと関係の深い東アジアの歴史・文化などについて、スペイン語で学修。語学も学びながら、現地で日本語を学ぶ授業のサポートも行いました。留学前は本当に不安でいっぱいでしたが、ずっと夢だったスペイン留学。現地ではできるだけ日本人だけで固まらず、地元の人々と関わることを心がけました。そこから語学の向上はもちろん、できるだけスペインの歴史・文化を知るために努力しました。おかげでスペイン人の友達ができ、彼らから生活文化や近年の流行など多くのことを学ぶことができました。また、家族に会う機会もあり、地元の家庭生活を垣間見る機会も。飾らない素顔のスペイン人家庭を知ることができ、国際交流の醍醐味を味わえたと思います。
スペインの人々との関わりから見えてきたのは、スペイン独特の気質。思っていることをはっきり口にすることに加え、例えば「今度遊びに行こう」と何気なく言うと「何月何日に行く?」と明確な回答を求めるような、何事もはっきりさせないと気が済まないところが現地の人にはありました。また、とても家族を尊重する国民性があります。私自身も家族をとても愛しているので、必ず家族そろって夕食を食べるスペインの人々の家族愛に、深く共感しました。

スペインの人々に日本のカルチャーを紹介
留学中にどうしても成し遂げたいことがありました。それは留学先でただ学ぶだけではなく、自分も何かを伝えてそれをスペインに残していくこと。現地の人々に日本文化を知ってもらうためのイベントを、私が主催者となってサラマンカ大学に留学していた日本人学生と共に企画しました。テーマは「日本の若者文化」。現在、K-POPが世界を席巻しており、現地でもとても愛されています。その反面、日本のアイドルポップの知名度はまだまだ低いので、昭和のものから令和のものまで実例を取り上げ、解説と紹介を行いました。イベントを開催した現地の文化センターでは、たくさんの来場者にお越しいただき大好評で「すごく楽しかった!」と感想をいただきました。

このスペイン留学で、私は言語や文化の違いを超え、むしろその違いを楽しみながら、新しい環境に溶け込む力を得ました。どこでも一人でやっていける、そんな自信を得ることができたと思います。今は就職活動も終わり、自動車部品を取り扱う商社から内定をいただくことができました。卒業後の社会人生活でも、スペイン留学に向けて努力した経験や、留学先で培った積極性とチャレンジ精神が生きてくることは間違いありません。将来的にはスペイン語を生かし、海外部門での営業などで自分の力を発揮したいと思います。
※掲載内容は取材当時のものです



