京都外国語大学・京都外国語短期大学

「知りたい」から
「届けたい」へ

  • 2026年度ピカ☆イチProject採択団体「多言語読み聞かせのお部屋」代表
  • 外国語学部 中国語学科 2年次生
  • 松永 理亜 さん
  • 大阪府 プール学院高校 出身
  • 2026.08.17

中国語を知りたい。その思いを学びの力に

「何を喋ってるんやろう」。中国語に興味を持ったきっかけは、そんな素朴な疑問でした。小学生の頃から、意味は分からなくても中国語のような音をまねして遊ぶことがあり、言葉の響きがずっと気になっていました。本格的に興味を持つようになったのは、高校2・3年生の頃です。韓国ドラマとは少し違う作品も見てみたいと思い、中国ドラマを見始めたことで「登場人物の言葉を理解したい」と思うようになり、中国語学科を選びました。

入学後は、1クラス十数人ほどの少人数制で、先生との距離が近く、丁寧に教えてもらえるところに魅力を感じています。一人ずつ答える機会も多く、実際に話す時間が多い分、上達の早さも実感しています。また、想像していたよりも明るく、学生同士が話しやすい雰囲気だったことも、うれしいギャップでした。

特に印象に残っているのは「2言語同時学習」の授業です。英語と中国語を使って会話を組み立て、3人で発表します。聞いた英語を中国語に訳して伝えるのは難しいですが、実際に使うことで、言葉が少しずつ自分のものになっていく感覚があり、楽しみながら学べています。

多言語でつながる、ことばの輪

高齢者施設での活動風景。海外文化のクイズではたくさん手が上がったり、絵本の読み聞かせでは一緒に掛け声をかけてくれて、とても盛り上がりました。「来年も来てください!」とおっしゃっていただき、とてもうれしかったです。

「多言語読み聞かせのお部屋」は、英語や中国語、スペイン語、イタリア語など、さまざまな言語で絵本の読み聞かせを行う団体です。メンバーがそれぞれ担当する言語を決め、児童館や保育園、子ども食堂、高齢者施設などを訪問しています。日本語を含む多言語で絵本を読み聞かせることで、参加者に言語の楽しさや面白さを知ってもらうことを目指しています。また、外国にルーツを持つ子どもや学生にとって、活動への参加を通して自身のルーツに誇りを持てるようになることも大切にしています。

この活動を始めたのは、授業で学んだ言語を実際に使ってみたいと思ったからです。中学や高校では、英語を聞いたり覚えたりすることが中心で、自分から誰かに伝える機会はあまりありませんでした。大学では、学んだ言葉を使って人と関わりたいと考えていたところ、先生からメンバー募集の案内を受け、活動内容にも惹かれ参加を決めました。

私はもともと緊張しやすく、大勢の前で話すことに苦手意識がありました。しかし、活動を重ねるうちに子どもたちの反応を見ることが楽しくなり、年齢に合わせた声の掛け方や、自然に参加してもらうための関わり方を学びました。例えば『おおきなかぶ』では、「うんとこしょ、どっこいしょ」というせりふを別の言語で一緒に声に出してもらいます。興味を持ってまねしてくれたり、「楽しかった」と言ってもらえた瞬間に、大きなやりがいを感じます。

この活動は、多言語を学びたいという自分の目標を実践につなげられる場所です。同時に、相手に分かりやすく伝える力や、その場にいる人を巻き込む力も身に付き、自分自身の成長にもつながっていると感じています。

子どもたちに言語の楽しさを、自分には新たな挑戦を

2025年12月のクリスマスシーズン、商業施設で子ども対象の絵本の読み聞かせをしたとき。世界のクリスマスに関するクイズもおこなって、子どもたちが多文化に触れる姿を見ることができました。

2026年度の「ピカイチProject」に採択されたことを受け、今後はこれまでの活動に加え、京都の5大学が参加する夏休みワークショップ「こども大学」への参加や他大学との連携にも力を入れていきます。同じ思いを持つ学外の人たちと交流し、新たな視点や知識を取り入れることで、活動をさらに広げていきたいです。

団体として大切にしているのは、子どもたちをはじめ、より多くの人に言語の楽しさを知ってもらうことです。幼い頃から外国語に触れる経験は、将来の進路や夢を考えるきっかけにもなると思っています。

私自身も、京都外大での学びや「多言語読み聞かせのお部屋」での経験を生かしながら、これからも新しい言語に挑戦し、学びの幅を広げていきたいです。将来の夢は、マルチリンガルとして航空業界で働くことです。今後は1年間の中国留学を予定しており、現地で語学力を高めるだけでなく、文化や歴史、社会への理解も深め、より広い視野を持って卒業を迎えたいです。

※掲載内容は取材当時のものです

保育園での活動の様子。子どもたちと一緒に英語で歌いながら踊ったり、体を動かしたゲームをしました。写真は、世界の言葉で「こんにちは」と書かれたスタッフTシャツを紹介しているところ。

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