京都外国語大学・京都外国語短期大学

語学を学び
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  • 外国語学部 スペイン語学科
  • ヒセレ・フェルナンデス 准教授
  • 2022.11.09

演劇を通じて言語教育にアプローチ

スペインにいた頃は、演劇系の大学を卒業し、女優を目指して活動していました。今はその経験を日本での教育・研究に生かし、言語の修得に演劇を用いてアプローチする方法を探究しています。
研究活動としては、グループで外国語を学んでいる学生たちについて、グループ内の人間関係と学習到達度との関連を3年にわたって調査しました。この研究が一段落ついたので、これからはスペインの19世紀の演劇の中でもあまり知られていない女性作家たちの作品を取り上げ、生き方や考え方などを含めて研究していくつもりです。

自分とは異なる人格を生み出す楽しさ

授業では「演劇からスペイン語を学ぶ」ことをテーマにしています。演劇に触れてこなかった学生も多いので、まず「演劇とは何か」を紹介したうえで、作品作りに必要な要素を教えていきます。一般的な互角の授業と異なる点は「学生がスペイン語で自分の劇作品を作り、それを演じるというアクティビティを体験しながら学ぶ」ところにあります。演じ方も、私が指導します。
演技とは、自分とは考え方も話し方も違う人を作ること。自分ではない人物も演じているうちに「新しい人」が生まれてきます。例えば、人前で話すのが苦手という人も、慣れてくると「恥ずかしいと思わなくていいんだ。大きな声を出していいんだ」と思うようになる。すると、どんどん前に出ていろいろなことをしゃべるようになります。そうなったらもう大丈夫。スペイン語の力は自然についてきます。
私の授業に対しては「難しいけど、楽しい」と言う学生が多いですね。やることがたくさんあるので大変でしょうが、最初は戸惑っていても、自分の新しい可能性を発見できるのが楽しいのだと思います。回を追うごとに、彼らは次第に自信を持って話すようになっていきます。

自分の考え方をしっかり意識すること

いつも私は学生に「どうして?なぜ?」と質問します。正しい答えが出せた人にも、そうでない人にも「なぜそう考えるの?」と聞くことにしているのです。語学に限らず「なぜ、その答えが正しいと自分は思うのか」を考えることは大切です。プロセスを意識することで、学び方も変わっていきます。自分で考え、口に出して説明する習慣をつけてください。それによって、学んだことを自分の中に定着させていってほしいと思います。

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