京都外国語大学・京都外国語短期大学

誰かの笑顔が
私に“頑張る理由”をくれる

  • アクティオ株式会社 勤務
  • 外国語学部 フランス語学科 2025年度卒業
  • 山根 弥生 さん
  • 大阪府 梅花高校 出身
  • 2025.10.19

言葉が生んだ笑顔――万博で感じたつながりの力

私は大阪・関西万博の会場で、日本館の運営を担うアクティオ株式会社に所属し、ホスト国である日本館のアテンダントを務めました。展示の説明やVIP来館時の動線確保、会場に関する各種の問い合わせ対応などを行い、一般来場者だけでなく皇室や国の要人が訪れる場でもあったため、失敗が許されない緊張感の中で多くの経験を積ませていただきました。特にやりがいを感じたのは、お客様が自分の言葉に対して頷いたり、理解して満足そうな表情を見せてくださったりする瞬間です。私にご縁を感じて言葉をかけてくださることも多く、その時にも「この仕事をやってきて良かった」と心から思いました。また、フランス人のお客様にフランス語で対応し、とても喜んでいただけた時には、京都外国語大学で学んだことが確かに役立っていると実感しました。

誰かの喜びが、私の幸せになる

京都外国語大学の魅力は、少人数制で先生との距離が近く、発言できる機会が多いことだと思います。授業のレベル分けも正確で、学生一人ひとりの得意・不得意を先生がよく把握されています。一人ひとりに手厚いサポートが行き届く体制も心強く、ゼミの同期とは今でも交流が続いていますが、特にフランス語学科の森田美里先生には、日本館のアテンダントを検討しているときから相談に乗っていただき、何度も励ましてもらいました。今も変わらず支えてくださっており、私にとって大きな心の支えです。実際に万博会場にも2回ほど足を運んでくださり、実際に私が働く姿を見て先生が喜んでくれたときは、「頑張ってよかった」と心から思いました。今後もどのような形であれ、人を喜ばせるうれしさを一番大切にしていきたいです。相手を喜ばせること自体よりも、相手が笑顔になる瞬間に自分が幸せを感じる──そういう瞬間をこれからも大事にしていきたいと考えています。

「やらぬ後悔よりやる後悔」と思える生き方を

大学生になると、良くも悪くも急に自由な環境に身を置くことになります。「こうするのが正解」というものは存在しません。生きていくのは自分自身だからこそ、自分が心から動かされることに、迷わず挑戦してほしいと思います。大人になると守りに入ったり、言い訳を探して挑戦を諦めたりすることが増えます。私自身は「やらずに後悔するより、やって後悔するほうがいい」と考えています。失敗から学べる人だけが体験できる世界もあり、その世界には、自分で意味や価値を見出すことができます。「これが正解」と形式張ることなく、たくさんのことに目を向け、自分の価値観を少しずつ増やしていってほしいです。

※掲載内容は取材当時のものです

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