京都外国語大学・京都外国語短期大学

カポエイラの魅力を
発信していきたい

  • ブラジルポルトガル語学科2年次生
  • 伊達 神威 さん
  • 大阪府 大阪電気通信大学高校出身
  • 2021.11.17

技の素晴らしさに魅せられて

ブラジル発祥の伝統格闘技「カポエイラ」は、格闘技のように見えて実は違います。互いに華麗な飛び技を繰り出し合いますが、相手を倒して勝ち負けを競うのではなく、誰が素晴らしい技を出せたかを見ている人たちが決めます。大切なのはコミュニケーション能力、駆け引きの力です。
小学校4年の時、知人に誘われて見学に行ったことがきっかけで、カポエイラの魅力に圧倒されました。幼い頃から器械体操に親しんできましたが、高校2年になってからはカポエイラに専念。以来、多くの人と巡り合い、自身の技術向上をめざして頑張っています。

京都から、スポーツとブラジル文化を発信

カポエイラがきっかけでブラジルに興味を持ったので、大学ではブラジルの公用語であるポルトガル語を学ぼうと決心し、京都外大に入学しました。ブラジルポルトガル語学科には、カポエイラに詳しい先生も多く、話が弾みます。世界中どこの国や地域でも、カポエイラをする時の共通言語はポルトガル語。ブラジル出身の友人も多く、言葉が分かれば彼らともっとつながることができるし、ブラジル人指導者の言うことももっと深く理解できると実感しています。カポエイラは、かつての奴隷たちが行っていた格闘技と音楽、ダンスが融合したものだといわれています。その独自の文化の素晴らしさから、2014年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。以前、僕が所属していたグループでも、ブラジルの楽器を使ってカポエイラの伴奏を行っていました。スポーツとしての楽しさのほかに、音楽パフォーマンスとしても面白さがあります。体を動かしたい人も、音楽が好きな人も、性別も年齢も問わず楽しむことができます。
今年4月に行われた、ブラジルポルトガル語学科1・2年次生向けの学内オリエンテーションでは、中庭でカポエイラの技と音楽を披露しました。多くの学生が、技の美しさや音楽を心から楽しんでくれたと思います。これからも、学内外のさまざまな機会を通じてカポエイラの魅力をもっと発信していきたいです。

カポエイラを通して見つけた夢

 将来は「カポエイラに関する通訳としてやっていきたい」という気持ちも芽生えています。以前のような日常を取り戻すことができれば、人と人との交流も再開するでしょう。学んだことを生かして、このスポーツの普及に貢献できるなら本当にうれしいです。

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